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“オールましき”の精神で復旧・復興に総力

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 新しい年を迎えるにあたり、町民の皆様に謹んでごあいさつを申し上げます。
 益城町に甚大な被害をもたらした、熊本地震の発生から二度目の新年を迎えます。
 改めまして、地震によりお亡くなりになられました方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災されましたすべての皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
 さて、発災から早1年と9か月が経とうとしております。いまだ約2700戸、7000人を超える方々が仮設住宅、みなし仮設住宅等に入居され、不自由な生活を強いられてる状況にあります。一方では、損壊家屋等の解体の進捗率がすでに99%を超え、震災により住居をなくされた方々も徐々に自力再建へと歩み始めておられます。そのような状況の中、町では現在、被災された皆様に一日でも早く落ち着いた生活を取り戻していただけるよう、災害公営住宅の早期建設をはじめ、新たに開設した住宅再建に係る相談窓口を通した支援事業の展開など、被災者一人一人に寄り添いながらさまざまな支援策に取り組んでいるところです。
 さらには、震災後中止をしていました「ジョギングフェア」「きままにスポーツ健康フェスタ」「はぴまる」「みんなの秋まつり」等の各種イベントを昨年から再開しました。規模の大小はありますが、町の賑わいづくりや被災された皆様の心の安らぎに繋がったものだと思っています。 また、新たなまちづくりにつきましても、「益城町復興計画」で復興将来像として掲げた『住み続けたいまち、次世代に継承したいまち』の実現に向け、町民の皆様のご意見を拝聴しながら職員一丸となって着実に事業を進めております。
 そのような中、新しい芽吹きもあっています。熊本大学、熊本県立大学および熊本学園大学と包括的連携協定を締結し、大学が持つ専門的な知識や知見によって町の復旧・復興のご支援をいただいております。また、若者たちが、震災を受けた町を自分たちで何とかしたいとの一念で「未来トーーク」を立ち上げ、木山仮設笑店街に活動拠点を設け、若者ならではの視点でまちづくりに取り組んでいます。さらには、現在、20地区で“まちづくり協議会”が立ち上がり、町民主体の積極的なまちづくりが進められております。このような、“町民が主役のまちづくり”につきましては、これからも全力で支援を行ってまいります。
 時間の経過とともに、全国的には、熊本地震の状況そして益城町が人々の記憶から次第に薄らいでいきます。復旧・復興へ向かう益城町の姿を風化させることなく全国に発信していくとともに、いつ、どこで起こっても不思議ではなくなった大災害の貴重な震災遺構として、「杉堂地区」「谷川地区」「堂園地区」の3か所の断層を保存し、後世に繋げていきます。 
 本町の使命は、震度7が二度という他に例を見ない災害を経験した町として、他自治体をけん引していく役割を果たすことが大切であると考えています。そして何よりも、益城町が震災前より災害に強く、安心・安全で活気のあるまちとして復興することが、これまでに多大なご支援をいただいた全国の皆様への恩返しになると確信しています。
 未曾有の激甚災害を受けた益城町が完全復興するまでには、長い時間を要するとともに痛みを伴うことが避けられませんが、この状況を乗り切るためには、今後も町民の皆様、町議会そして行政が力を合わせ、一層強力な〝オールましき〟の精神のもと、総力を挙げて益城町の復旧・復興に誠心誠意取り組んで行かなければなりません。そのためにも、今後とも、町民の皆様の温かいご支援とご協力をお願い申し上げます。
 最後になりますが、町民の皆様にとりまして、新しい年が希望に満ちた笑顔あふれる年になりますよう心よりお祈り申し上げ、年頭のごあいさつといたします。

 平成30年 新春

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