益城町複合施設建設基本計画を策定
町では、熊本地震で被災し、建て替えが必要となった、男女共同参画センター、町公民館、地域ふれあい交流館を複合化し、新たに一つの施設として建設する予定です。今回、建設の基本的な考え方を示すため、平成31年3月に「益城町複合施設建設基本計画」を策定しました。
被災前の施設の概要

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男女共同参画センター | 益城町公民館 | 地域ふれあい交流館
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施設 名 |
男女共同参画センター |
益城町公民館 |
地域ふれあい交流館 |
所在 地
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宮園720-2 |
宮園708-1 |
福原798-1 |
構造 規模 |
鉄筋コンクリート造2階建 |
鉄筋コンクリート造2階建 |
鉄筋コンクリート造2階建 |
延床 面積 |
726.46平方メートル |
1,197.04平方メートル |
400.00平方メートル |
建築年数※ |
32年9か月(解体済) |
47年10か月(解体予定) |
22年9か月(解体予定) |
機能 |
男女共同参画に関する情報の収集及び提供、講座や講演会等の開催、DV相談、住民や民間団体の活動支援 等 |
社会教育法に基づく公民館事業の実施(定期講座や講演会・展示会等の開催、住民の集会等に対する施設の提供 等) |
つどいの広場とんとん(地域子育て支援拠点事業)、町文化財保管庫 |
運営 の
課題 |
住民に施設の目的が浸透したうえで十分に活用されている状況ではなく、利用者が固定化していた。
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施設が老朽化し、生涯学習ニーズに対する十分な対応が難しくなっていた。また、利用者の年齢層の偏りや固定化も見られた。 |
地理的に他の公共施設と離れており、新しい取り組みの実施については難しい環境にあった。 |
※平成31年(2019年)1月1日現在の年数
複合化の決定
平成30年1月に今後の3つの施設のあり方に関し、町の第三者機関である「益城町公の施設のあり方検討委員会」に諮問を行いました。
その結果、次のような答申を受けました。
答申
- 3つの施設の機能は益城町にとって引き続き必要である。
- 3つの施設は1つの施設に複合化することが適当である。
- 複合化を検討するにあたり、附帯意見に示す施設(ハード)の観点と利用者(ソフト)の観点から見た留意事項を検討すること。
附帯意見
◎施設(ハード)の観点から見た、複合化に係る留意事項
- 現代の社会的ニーズに沿った公共施設の検討
- 町の活性化につながる公共施設の検討
- 利用者数の増加が見込める施設の検討
- 建設に係るコスト縮減の検討
- 管理運用コストの削減検討
◎利用者(ソフト)の観点から見た、複合化に係る留意事項
- コミュニティ拠点としての多様な利用者への配慮
- 多世代交流が生じやすい環境の構築
- 施設機能がもたらす効果の最大化の検討
- 来場者が「新たな発見・出会い」を得ることができる環境の構築
- 活動団体間の交流の促進
- 施設利用に対する弾力的かつ効率的な対応策の検討
上記の答申を受け、3つの施設を複合化して復旧することを決定しました。
詳しくは、下記をご覧ください。
第3回公の施設のあり方検討委員会
(平成30年3月16日)
施設の機能と規模について
再建する3つの施設の今後の機能や規模について検討するため、学識経験者や町議会議員、地域住民の代表者、各施設の利用者代表者、公募者等で組織した「益城町複合施設建設検討委員会」を平成30年(2018年)7月に設置しました。
第2回益城町複合施設検討委員会(平成30年9月5日)
委員会では、施設の機能について、これまでの機能は維持しつつ、時代に沿った社会的ニーズを満たし、更には将来を見据えた機能の充実を図ることや、複合化による新たな機能及び多世代間の交流を生みだし、地域活性化を促進する施設づくりを目指すことをとりまとめ、複合施設の目指す姿と5つの基本理念を次のように定めました。
「目指す姿」と「基本理念」
目指す姿 「地域を結び将来の発展を目指す地域づくりの拠点」
基本理念1 [すべての利用者にやさしい施設]
基本理念2 [災害に強く災害を学べる施設]
基本理念3 [経済性に優れた施設]
基本理念4 [周辺環境と調和した施設]
基本理念5 [多様性に柔軟な施設]
施設の規模
複合化することで、効率的で経済性の良いコンパクトな施設を目指し、施設の床面積は約2,000平方メートルを基本とする。駐車場は概ね200台確保することとし、面積は約6,000平方メートルを基本とする。
町複合施設基本計画に関する答申書の提出
(平成31年3月1日)
「益城町複合施設建設基本計画」を策定しました。
益城町複合施設建設検討委員会の答申の内容を踏まえ、本町が目指す複合施設像を明らかにし、建設の基本的な考え方を示すため、「益城町複合施設建設基本計画」を平成31年3月に次のように策定しました。
事業スケジュール
- 建設までのスケジュールは、以下のように想定されます。

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このスケジュールは基本計画策定時点での事業構想であるため、2年目以降の予定については、建設用地の確定後、基本設計の中で具体化することとします。 |
概算事業費
基本計画段階では、近年建設された類似施設の建設費を参考に、建設工事費単価を53万円/平方メートルとして概算工事費を算出します。

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※記載した内容は基本計画段階の概算事業費であり、今後変更する可能性があります。 |