益城町都市計画審議会で、復興土地区画整理事業区域の都市計画決定が否決されたとの報告を受け、地域住民の皆様に対し誠に申し訳なく思っております。
今回の震災により、木山交差点を中心に住宅や宅地擁壁などの民間施設や道路などの公共施設も大きな被害を受けております。この地区は、被災前から密集市街地が形成されており、再び災害が起こった場合、今回と同様な被害が発生する恐れがあります。宅地擁壁や道路等を個別に復旧して元の街並みを再生するだけでなく、この事業を取り入れることで、将来の災害に備えた強靭な構造を持つ都市拠点を形成することが必要であると考えております。
災害に強いまちづくりの実現や地元商店の活性化ひいては役場を中心とした拠点整備の実現に向けて、都市計画に基づいた土地利用の再構築を図る必要があり、これらを一体的且つ効率的に行える事業手法として、復興土地区画整理事業が最良であると考えております。
またこの事業は、益城町民皆様のくらしの再建のみならず、熊本都市圏東部地域の発展のために不可欠との強い思いで、益城町と熊本県が協力して進めるべき事業と県知事にも決断していただいております。
今回の益城町都市計画審議会において、一旦「否決」のご判断をいただきましたが、被災された方々の一日も早い生活再建のため、地域住民の皆様及び都市計画審議会の委員様に、引き続き丁寧に説明し理解を求めていく所存でございますので、関係者の皆様にはご迷惑をお掛けしますがよろしくお願い申し上げます。
益城町長 西村 博則