概要
谷川(たにごう)地区では、平成28年熊本地震(M7.3)の際、2方向の地震断層(共役断層)が民家の庭先に同時に現れました。
北東−南西方向の断層(右横ずれ)は、長さ約35mでこれに約40度で斜交する北西−南東方向の断層(左横ずれ)は、長さ約40mを測ります。狭い範囲の中で左横ずれと右横ずれの変位が同時に生じた、極めて珍しい状況を見学することができます。
また、断層上にあった納屋は、倒壊こそ免れたものの、断層の動きに伴って傾いており、断層が建物に与えた影響をうかがい知ることができます。
谷川地区は、杉堂・堂園地区と併せて平成30年2月に国の天然記念物に指定されました。発災時の状況が良好に保存されているため、発災直後から教育旅行や視察等で活用されるなど、熊本地震の記憶と教訓を伝える災害遺構としても貴重です。
令和4年8月から令和6年3月にかけて保存整備工事を実施し、令和6年4月14日から地震断層の公開を行っています。
周辺施設
駐車場(地図参照)
周辺にあり(大型バス2台、普通車10台程度)。駐車場から現地までは約150m(徒歩5分程度)。
谷川展望広場
地震・火山の活動によって形成された益城町の景観や晴れた日は雲仙普賢岳(島原)を一望することができます。
散歩やイベント等に利用されており、公共トイレが完備されています。