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【まちの薬局から住民の皆さまへ】

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「薬(くすり)」について考える

 身近な、かかりつけ「薬局」「薬剤師」やお薬手帳などについて、あきよし調剤薬局薬剤師 秋吉俊裕先生に記事を寄せていただきました。
    

かかりつけ「薬局」「薬剤師」のこと   

 
かかりつけ薬局

かかりつけ「薬局」や、かかりつけ「薬剤師」という言葉の違いについてご存じでしょうか?


かかりつけ「薬局」とは、主として薬の相談や処方薬をもらう「薬局」のことを言います。

かかりつけ「薬剤師」とは、かかりつけ薬局の中でも知識を豊富に持ち、「患者様の担当薬剤師として活動する薬剤師」のことを言います。


イメージとしては左の図のようになります。

かかりつけ薬局やかかりつけ薬剤師を決めることで、さまざまなメリットがあります。



薬剤師
かかりつけ薬局は、常に薬をもらう薬局を一か所に決めることで、患者様の飲んでいる薬や副作用などの情報をしっかり把握できるため、薬の重複や飲み合わせに気づくことができます。かかりつけの薬局に処方箋を持っていくだけでそのメリットを受けることができます。

欲しい薬が薬局に在庫していない場合がありますので、事前にご相談いただいた方がスムーズに対応することができると思います。

一方かかりつけ薬剤師は、かかりつけ薬局と同じように情報を把握するのですが、不特定の薬剤師ではなく患者さんが決めた薬剤師がより密に情報を把握することで、より安全にお薬を渡すことができます。

また、営業時間内だけでなく、休みの日や営業時間外にも健康や薬の電話相談をできるようになります。

薬の専門家にいつでも連絡が取れるというのは安心できる方が多いのではないでしょうか。

注意点としましては、最初に簡単な契約書へサインをする必要があったり、処方薬を渡す際に数十円の追加料金が発生します。

それでも薬や健康に不安のある方には多くのメリットがあると思います。


 

お薬手帳は自分のために!

お薬手帳


 「お薬手帳」って病院や薬局で持っていないか聞かれることが多いですよね?


 なぜこんなにもお薬手帳の有無について聞かれるのか、持って来るとどんなメリットがあるのか簡単にお伝えしたいと思います。




  

飲んでいる薬を把握することができる

   複数個所で薬をもらっている場合は、飲み合わせの悪い薬を見つけたり、重複している薬を見つけたりすることができます。

これにより、薬による事故や副作用を防止することができます。

 

いつ、どこからどんな薬を処方されたか記録することができる

手帳には、渡された日にち、病院・薬局名、薬の名前・飲み方・日数などの情報が書かれたものを貼り付けます。

これにより、災害時などで違う病院から薬をもらう際に役立てたり、合わなかった薬を忘れないように記録すること等ができます。

 

  お薬代が安くなる場合がある

現在では、90日以内に一度薬をもらったことのある薬局で何かしらの薬をもらうときに、お薬手帳を一緒に出してもらうと数十円安くなる場合があります(※)。

安全に薬の確認をしてもらった上に安くなるなんてお得ですね。(※につきましては、すべての薬局が当てはまるとは限りません。また、薬の保険制度の改定によって変化していきます。今後条件が変わってしまう可能性がありますのでご注意ください。)

複数個所で薬をもらっている場合は、飲み合わせの悪い薬を見つけたり、重複している薬を見つけたりすることができます。

これにより、薬による事故や副作用を防止することができます。

  
  ~注意~

  かかりつけ薬局・薬剤師とお薬手帳について書いた内容はあくまで一例です。

  他にも条件があったり、メリットがあったりしますので、気になった方はお近くの薬局か、かかりつけの薬局にご相談ください。


  

住民の皆さまへ

 Withコロナの生活になってからもうすぐ3年が経つことになります。現状を考えますと、もうしばらくは以前の状態に戻るまで時間がかかりそうです。

 今年は最近なりを潜めていたインフルエンザと新型コロナのダブル流行が懸念されています。可能であれば、それぞれのワクチンを接種していただいたうえで、異常があった際には医療機関や発熱外来などに相談するようにしてください。体調管理をしっかりしていただきながらこの冬をお過ごしください。

  令和4年10月 記事: あきよし調剤薬局薬剤師 秋吉 俊裕 先生


 

町からのお知らせ 「ポリファーマシー」と「セルフメディケーション」について

ポリファーマシーとは ~薬が追加されたり、変わった後は要注意~

 このグラフは、一般的に多剤とされる6種類以上の薬を服用している人の割合です(ひと月に15日以上の処方がある人のみ)。
高齢になるほど、多種類の薬を服用している人の割合が高くなる傾向が読み取れます。
 多剤データ
        町国民健康保険・後期高齢者医療保険(令和3年度外来分)

最近よく耳にする「ポリファーマシー」。これは、「poly(複数)」と「pharmacy(調剤)」を合わせた言葉で、「多剤併用」を意味します。
しかし、単に服用する薬が多いことをいうのではなく、「多くの薬を服用しているために、副作用を起こしたり、薬をきちんと飲めなくなっている状態」のことです。特に、高齢になると、肝臓や腎臓の働きが弱くなり、薬を分解したり、排せつしたりするのに時間がかかるようになります。
 また、薬の数が増えると、薬同士が相互に影響しあうこともあります。心身の状態で「何か変だな?」「いつもと違う」と感じたら、「医師」や「薬剤師」に相談を。薬が追加されたり、変わったあとは特に注意しましょう。
 

セルフメディケーションを心がけましょう

 セルフメディケーションとは、「自分の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」です。
軽度な身体の不調を手当てするためには、まず市販薬を使用し、それで症状の改善が思わしくない場合に医療機関を受診するなどの方法があります。
自身の状態に合わせて判断しましょう。
 

詳しくお知りになりたい方へ

 日本薬剤師会別ウィンドウで開きます(外部リンク)
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益城町

〒861-2295  熊本県上益城郡益城町大字宮園702  
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