11月14日は「世界糖尿病デー」です
11月14日は、世界保健機関(WHO)と国際糖尿病連合(IDF)が制定した「世界糖尿病デー」で、糖尿病の予防や正しい理解を広める日です。
糖尿病は、自覚症状がないまま進行し、気づかないうちに血管に負担をかける病気です。「自分は大丈夫」と思っていても、実は予備群を含めると多くの方が直面しています。どんな病気なのか、生活習慣のポイントを確認し、年に1度の健診で自分の体の状態を見てみましょう。
1.糖尿病について知ってみよう
1)糖尿病とは?
糖尿病は血液中の糖分(血糖値)が高い状態が続く病気です。血液中にあふれた糖が、全身の血管を傷つけ、動脈硬化が進行し、進行すると失明や透析などの大きな合併症につながります。痛みがなく自分で気づくのは難しいので、健康診断で定期的な確認が大切になります。
2)糖尿病について詳しく知るには
糖尿病のことや予防のポイントについて、参考となるホームページをご紹介します。自分や家族、周りの方の健康づくりに活用してみてください。
1.糖尿病について:厚生労働省『みんなで知ろう!からだのこと』
(外部リンク)
2.糖尿病について:日本糖尿病学会『糖尿病ってどんな病気?』
(外部リンク)
3.生活のポイント:東京都庁『糖尿病予防のためのルーティーン』
(外部リンク)
2.熊本県、益城町の糖尿病の状況
糖尿病は、高齢の方だけでなく若い方でもなりうる病気です。40~50代は仕事や家庭で多忙を極め、生活習慣が乱れやすい年代である一方で、将来の健康を左右する大切な時期でもあります。熊本県や益城町の状況を見てみると、次のような特徴が分かってきました。
1.熊本県の状況
糖尿病の指標の1つであるHbA1c(※1)の状況について、40~50代に注目して調べてみると、以下のようなことが分かりました。
○熊本県のHbA1cの状況について
出典:第10回全国NDBオープンデータ(※2)(R4年度分)
※1)HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)(%)…血液検査の項目の1つで、過去1~2か月間の平均的な血糖の状態がわかる。
※2)NDBオープンデータ…全国の病院での治療・費用データや健診診断結果を、誰でも使えるように集計した統計データ。
熊本県はHbA1cが全国的に高く、「保健指導判定値」に該当している割合が、40歳代は全国ワースト3位、50歳代は全国ワースト2位で、「受診勧奨判定値」に該当している割合が、50歳代が全国ワースト1位でした。若いからとそのままにしていると、年齢を重ねていくごとに値が下がりにくくなってしまうので、早めの生活習慣の見直し、医療機関の受診が必要です。
2.益城町の状況(令和8年9月時点)
益城町の国民健康保険加入者の特定健診結果(令和7年度)をもとに分析したところ、以下のような状況が分かってきました。
○HbA1cの状況について(40~74歳)
(出典:KDB(※3)の加工データ)
※3)KDB…国保加入者・後期高齢者の医療費や健診、介護のデータに関する統計情報
○糖尿病に関わる生活習慣について(40~50歳代)| 性別 | 内容 |
|---|
| 男性 | ・「間食や甘いも飲み物を毎日飲んでいる」と回答した方が、熊本県と比べて高いです ・「毎日お酒を飲んでいる」と回答した方が、熊本県と比べて高いです |
| 女性 | ・「朝食を食べないことが週3回以上ある」と回答した方が、熊本県と比べて高いです ・「 毎日お酒を飲んでいる」と回答した方が、熊本県と比べて高いです ・「禁煙している」と回答した方が、熊本県と比べて高いです |
健診結果を見ると、約6割(58.7%)の方が生活の見直しが必要な「保健指導判定値」に該当し、約1割の方は医療機関の受診が必要な状態なことが分かりました。さらに、40〜50代の生活習慣では、間食や飲酒の頻度、朝食欠食の割合が熊本県に比べて高いことが分かりました。
甘いもの以外にも、血糖値を上げる要因があるので、生活習慣を見直して、出来ることから取り組んでみましょう。また、医療機関受診が必要な値の方は、まずはかかりつけ医にご相談ください。特にHbA1cが8.0以上は治療が必要な値なので、すぐに病院を受診するようにしましょう。
血管に負担をかける生活習慣とは
朝食欠食:
朝食を抜いて昼食を食べると、血糖値が急上昇して、血管へ大きな負担がかかります。また、1日のトータルカロリーが同じでも、夜にまとめて食べると、消費しきれず体脂肪として残るため、3食規則正しく食べることが大切です。
お酒:
多量の飲酒は糖尿病の危険性を高めます。週2日は休肝日を作り、1日あたりの飲酒量はビールなら男性500ml、女性250mlまでを目安に調整しましょう。また、体重増加は血糖値が下がりにくくなる原因の1つなので、つまみの食べすぎや内容にも注意しましょう。
たばこ:
喫煙はインスリン(血糖値を下げるホルモン)のはたらきを妨げる作用があります。合併症のリスクも高めるため、禁煙することが大切です。
身体の変化には、日々の食習慣が少しずつ影響していきます。若いうちは体が処理できるので血液検査値はあまり上がりませんが、その間も体には負担がかかっているので、高齢になって値が高くなる方が多いです。そうなる前に、早いうちからの「気づき」「改善」「実践」が大切です!
3.まずは年に1度の健康診断で身体の変化を見てみましょう!
益城町では、毎年3月に全世帯宛に住民健診のお知らせをしています。毎年の数値の変化を見逃さないことが、糖尿病予防の第一歩です。「少し数値が上がってきたな」など気になる変化があれば、町の保健師や管理栄養士までご相談ください。