地籍調査ってなに?
「地籍」とは、いわば「土地の戸籍」のことです。
現在、法務局(登記所)に備え付けられている地図の多くは、明治時代の「地租改正」の時に作られた古い図面(公図)をもとにしています。そのため、長い年月の間に実際の土地の境界や面積とズレが生じているケースが少なくありません。
地籍調査とは、毎筆の土地について、所有者、地番、地目を調査し、境界の位置と面積を正確に測量する国家プロジェクトです。この調査によって、最新の正確な地図(地籍図)が作られます。
地籍調査はなぜ必要?(3つのメリット)
地籍調査を行うと、こんなメリットがあります。
(1) 土地の境界トラブルを未然に防ぐ
隣接する土地との境界が明確になるため、「どこまでが自分の土地か分からない」といった将来の境界トラブルを未然に防ぐことができます。
(2) 災害時の復旧がスムーズになる
地震や土砂崩れなどの災害で土地の境界が分からなくなっても、地籍調査によって正確な座標データが残っていれば、元の境界を速やかに復元でき、復旧・復興作業にいち早く取り掛かることができます。
(3) 土地の売買や相続がしやすくなる
正確な面積や境界が公的に証明されるため、土地の売買や分筆、子どもへの相続などをスムーズかつ安心して行うことができます。
調査の流れ
地籍調査はどのように進むの?
地籍調査は、おおむね次のような手順で進められます。皆様には特に「(2)境界の立会い」でのご協力をお願いしております。
▶山間部等での地籍調査(リモートセンシング技術を活用した航測法)について
STEP 1:説明資料の送付
調査を行う地域の皆様へ、調査の目的や方法について詳しく記載した資料を送付いたします。
STEP 2:境界の確認(立会い)★重要

事前に日程をお知らせいたしますので、土地の所有者の皆様に現地へお越しいただき、隣接する土地の所有者と互いに確認しながら、土地の境界に杭(境界標)を打ちます。
STEP 3:測量

皆様に確認していただいた境界をもとに、最新の測量機器を使って正確に測量し、面積を計算します。
STEP 4:結果の閲覧・確認
作成された新しい地図(地籍図)とデータ(地籍簿)の案を、皆様に閲覧していただき、間違いがないか最終確認をしていただきます。
STEP 5:登記所(法務局)へ送付
皆様の確認が終わった正確なデータは法務局へ送られ、新しい地図として備え付けられます。
よくあるご質問(FAQ)
Q. 調査の費用はかかりますか?
A. 地籍調査は国・県・市町村が費用を負担して行う公共事業ですので、土地所有者の皆様に費用(測量代など)を請求することは一切ありません。
Q. 平日は仕事で立会いができません。どうすればいいですか?
A. 基本的には平日の実施となりますが、どうしてもご都合がつかない場合は、ご家族や信頼できる方に「委任状」を提出して代理で立会っていただくことが可能です。詳しくは担当窓口までご相談ください。
Q. もし立会いに協力しなかったらどうなりますか?
A. 隣接する土地との境界が確認できなかった場合、新しい地図や登記簿に「筆界未定(ひっかいみてい)」と記載されてしまいます。
「筆界未定」のままになると、将来、その土地の売買や分筆(土地を分けること)、家の建築手続きなどがスムーズに行えず、不利益が生じる可能性があります。
また、地籍調査が完了した後に「筆界未定」を解消しようとする場合、測量や登記にかかる費用はすべて土地所有者様のご負担となってしまいます。皆様の大切な財産を守るためにも、立会いへのご協力をお願いいたします。