【上益城地域におけるエネルギー回収施設等設置事業】これまでの経緯等について
益城町を含む上益城郡5町では、利用している廃棄物処理施設など(例:益城クリーンセンター)の老朽化が進んでいることから、平成27年から、一般廃棄物の広域処理に向けた取り組みを進めてきました。
こうした中、令和3年に民間事業者から新たな計画が提案され、現在、その検討を進めています。
このページでは、本事業のこれまでの経緯についてお伝えします。
現在の廃棄物処理体制
市町村が処理する一般廃棄物は大きく「ごみ」(家庭系ごみ、事業系ごみ)と「し尿」に分けられます。
【ごみ処理】
益城町の「ごみ」は、主に「益城、嘉島、西原衛生施設組合(益城クリーンセンター)」で処理しています(令和7年度からは、一部、可燃ごみの処理を熊本市(熊本市東部環境工場)に委託しています)。
上益城郡内には、以下のごみ処理施設があります。
・御船甲佐クリーンセンター(御船町甲佐町衛生施設組合、平成2年稼動)
・益城クリーンセンター(益城、嘉島、西原環境衛生施設組合、平成元年稼動)
・小峰クリーンセンター(山都町、平成2年稼動)
【し尿処理】
益城町の「し尿」は、主に「御船地区衛生施設組合(環境クリーンセンター)」で処理しています。
上益城郡内には、以下のし尿処理施設があります。
・環境クリーンセンター(御船地区衛生施設組合、平成2年稼動)
・千滝クリーンハウス(山都町、平成6年稼動)
【最終処分場】
現在、上益城管内に埋立処分が可能な最終処分場はありません。
過去に存在した最終処分場は全て埋立を終了しています。
■ これまでの主な取り組みと現在の状況
(1)上益城郡5町のこれまでの主な取り組み
〇令和2年度まで
上益城広域連合(上益城郡5町で構成する特別地方公共団体)が事業用地の取得を開始
〇令和3年3月
民間事業者(有価物回収協業組合石坂グループ、大栄環境株式会社の2社)が、熊本県を通じて、上益城郡5町に事業計画を提案
〇令和3年10月
事業者2社と協議を開始するための確認書(覚書)を締結
〇令和4年3月
事業者が環境アセスメントを実施するにあたり、環境保全対策を含む事業の基本的な方針等を確認するための基本協定「環境アセスメント実施等に向けた基本協定書」を締結。
※この基本協定書において、「環境アセスメントの結果、上益城郡5町が本事業の計画を適切と判断した場合、改めて環境保全協定及び立地協定等を締結する」旨を明記。
(2)民間事業者により計画されている事業について
〇事業名称
上益城地域におけるエネルギー回収施設等設置事業
〇事業者名
株式会社シムファイブス
令和4年5月に、有価物回収協業組合石坂グループ(熊本市)と大栄環境株式会社(大阪府)が、本事業の実施を目的とした新会社「株式会社シムファイブス」を設立しました。
〇事業概要
事業者が、御船町上野に整備・運営を予定しているごみ処理施設で、上益城郡5町の一般廃棄物(家庭ごみ等)と主に県内で発生する産業廃棄物を処理し、同時に処理の過程で発生する熱エネルギー、メタンガスを利用(エネルギー回収)して発電等を行うことが計画されています。
※本事業計画では最終処分場は整備されないため、事業地での埋め立て処分は行われません。
※事業用地は、上益城郡5町が建設予定地として決定していた場所で、上益城広域連合が事業者に有償で貸し付けます。
【施設の種類と平均取扱量】
・焼却施設(発電あり) 400t/日
・破砕・分別施設 200t/日
・メタン発酵施設 30t/日
・堆肥化施設 60t/日
【処理する廃棄物】
・上益城郡5町の一般廃棄物(家庭ごみや事業所のごみ)※災害廃棄物を含む
・主に県内で発生する産業廃棄物
※水銀、PCB廃棄物等の特別管理産業廃棄物は取り扱いません(医療系可燃産業廃棄物は取り扱う)。
〇今後の事業スケジュール(令和7年11月に公表された環境影響評価準備書に示されたスケジュール)
・令和8年度中ごろ:環境アセスメント評価書の公表、各種許可手続き
・令和9年度中ごろ:工事着手
・令和13年4月:施設の稼働開始
(3)事業の進捗について
現在、事業者が熊本県環境影響評価条例に基づく環境アセスメントを実施しています。
〇環境アセスメントについて
環境アセスメント(環境影響評価)は、開発事業が行われる場合、それが周辺の環境にどのような影響を与えるかを、事業者が事前に調査、予測及び評価し、その結果を公表して住民等や行政の意見を聴き、十分な環境保全対策を実施することにより、よりよい事業計画を作り上げていく制度です。(出典:熊本県“環境影響評価条例のあらまし”)
熊本県環境影響評価条例に基づく環境アセスメントでは、配慮書、方法書、準備書、評価書の4段階で図書が公表され、事業者による説明会や意見の募集が行われます。
→熊本県ホームページ 環境アセスメント(環境影響評価)について
(外部リンク)
〇実施スケジュール
以下のスケジュールで、事業者による環境アセスメントが進められています。
(1) 配慮書段階(令和5年1月~)
事業の位置・規模等の検討段階において、環境保全のために配慮すべき事項を検討し、その結果をまとめた図書です。
(2) 方法書段階(令和5年7月~)
環境影響評価を行う項目や、その項目についての調査・予測・評価の方法を検討し、調査の計画等を示した図書です。
(3) 準備書段階(令和7年11月~)
方法書に沿って実施した調査・予測・評価の結果・環境保全措置の概要を示し、その結果等について意見を聴くために作成した図書です。
(4) 評価書段階(令和8年度中ごろに公表される予定)
準備書に対する意見等を踏まえて作成した環境影響評価の最終的な図書です。
※本環境アセスメントは、令和8年度中ごろに予定されている評価書の公表をもって手続きが完了する見込みです。(工事着手以降に行われる事後調査等を除く。)
※熊本県のホームページでは、本事業に関する環境アセスメントの進捗状況や、事業者に対する知事意見等を確認することができます。
→熊本県ホームページ 環境影響評価手続の状況(上益城地域におけるエネルギー回収施設等設置事業)
(外部リンク)
■ 今後の上益城郡5町の取り組み
本事業については、令和4年3月に上益城郡5町と事業者が締結した基本協定書に基づき、環境アセスメントの結果、上益城郡5町が本事業の計画を適切と判断した場合、改めて環境保全協定及び立地協定等を締結し、事業を進めていくことになります。
※今後の上益城郡5町の取り組みの方針等については、こちらをご覧ください。
→【上益城地域におけるエネルギー回収施設等設置事業】5町の今後の取り組みについて